古くから藤沢駅北口の柳通商店街の北側に、さいか屋百貨店のお客様駐車場とその奥に藤沢商工会議所会館そして藤沢市商店連合会の入居建物が立地していたが、それらの西側周辺を彩賀不動産が20年前より土地の買収、地上げを行い、そろそろ土地開発を図ろうと、道路築造とまちづくりを目指して、2005年に「藤沢北口駅前地区まちづくり検討会」を藤沢市行政を担当事務局として立ち上げた。

その際、開発計画では、藤沢商工会議所会館等が築造道路(通称通り線)上になるため、旧館を取り壊し、通り線の東側に移転、新築することが市側から要請され、その対応に会議所内に産業拠点施設建設委員会が設置され、委員長に相原利夫副会頭が、私が副委員長に就任し、いよいよ産業拠点建設計画が動きだした。

 

この産業拠点施設は、藤沢商工会議所と藤沢市商店会連合会、当時北口藤沢郵便局に隣接したNDビルに入居している藤沢産業振興財団(6階~8階の産業センターを運営)が入居し、藤沢商工会議所が運営主体となる建物であった。

当初開発計画の目的は、彩賀不動産が、さいか屋百貨店の増設店舗として計画していたが、残念ながら彩賀不動産が土地買収債務で蹉跌して、その後住友商事に肩代わりすることになる等、計画が紆余曲折して、漸く2009年に旧館の解体が施工され、藤沢商工会議所と藤沢市商店会連合会は産業センターに仮移転した。

2011年12月に建設設計業務の選定にプロポーザル審査会を設置して業者を平山建築設計事務所に選定、2012年11月に市内建設業者の入札を行い、建築工事を門倉組・湘南営繕協会・ミヤマ建設特定建設工事共同企業体に、設備工事を相和設備工事・富士中商会特定建設工事共同体に、電気工事を藤沢総合設備・トキワ電気特定建設工事共同体に選定した。

資金調達では、長短期資金ともにかながわ信用金庫、横浜銀行、みずほ銀行に多額の資金支援を受けた。

そしていよいよ2013年2月に(仮称)産業拠点施設新築工事の起工式が諏訪神社諏訪宮司を斎主に、来賓として黒岩祐治県知事、鈴木恒夫市長他合計43名の臨席の下に執り行われた。その後アベノミックスの影響で建築資材や労務費などの高騰に苦慮したが、2014年3月28日に無事竣工式を迎えることが出来た。

竣工祝賀会は、新しい藤沢商工会館(ミナパーク)の六階で総数366名の臨席の中で盛大に開催された。

尚、愛称ミナパークは公募により下土棚の五味明美さんの応募作品を採用、この名称は「みんなが集まり交流する広場」の意味を込めている。